昨日は楽しませて頂き、有難うございましたました。

少し前に「i-新聞記者」という映画があったのを思い出す。現実になりつつある未来が描かれたシナリオが怖かった。

お近くの方は是非足を運んで見てもらいたい。

(Twitterより@RikkeyAさん)

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今日も新長田。新長田の市場のことは次項で。まずは、劇から。

劇団どろの「ザ・空気」(作・永井愛、演出・合田幸平)を観劇した。午後4時からの千秋楽。休憩を2回はさみ、約2時間の劇だった。

 

昨年、「ザ・空気2」が上演されたが、その前作。この2では、新聞業界の「忖度」「自己規制」を描いていたが、今回は前史ともいうべき放送業界の話だった。今作の主人公が、自殺未遂をして、足に障害を持つが、市民メディアで奮闘するという幕切れだったので、その続編が前回観た「ザ・空気2」だったのだ。

 

メディアの「自粛」「忖度」「自己規制」、まさに今を見る内容の劇でした。どろはブレヒト(ドイツの社会派劇作家)の作品を多く上演しているが、日本の社会派現代劇もいいです。

 

とにかく、放送業界のことがリアルに、重く、鋭く描かれていた。素晴らしい劇でした。ドキドキ感もいい。セリフがリアルで、真に迫っている。

 

福島の取材をしてきた放送人が、局内の会議室で自殺する。その2か月後の設定で、戦争問題を扱う特番を巡り、正義と日和見、敵の手先、そして経営陣のどろどろとした権力構造をリアルに描き、劇は進む。

 

そして、最後のどんでん返し。正義感あふれる人気の女子アナ出身のキャスターが、(家庭の事情など葛藤もあるだろうが)最後には権力の軍門に下り、経営陣入りするという結末。実際には、ありうる話です。現実社会は、善人ばかりではなく、善人が主人公にはならない場合も多い。見事に「期待」を裏切ってしまいました。

 

この成り上がりの元女子アナの役者が、前作では市民メディアの感動的な記者役だった。ブレヒトの劇でもいつも素晴らしい役を演じてる役者だった。しかし今作は、最後に仲間を裏切る役。

 

しかし、劇中でのこの役者のセリフは、真に迫っていた。心の中で拍手を送っていた。しかし、最後のあのシーン・・・・

 

今回は、新人の方が演じていた。私の前の席で、「○○さん(新人の方)と学童が一緒だった」という夫婦が2組いた。どうみても50代の方々だ。しかし、この新人の役は、青年ディレクターの役だった。しかし、この役者、懸命に演じられていた。この新人にも、拍手を送りたい。

 

劇はコロナ対策で、ドアも開け、当然雑音や光も入る。しかし、工夫され、素晴らしい舞台だった。終わっての合評会もなく(これがどろの観劇の楽しみだった)、出口での役者との触れ合いもない。握手もなし。アンケートも観劇後の用紙ではなく、ネットだけだった。

 

全て、コロナ禍での観劇。稽古も満足に出来ない役者、準備に忙しかったスタッフ、皆大変だったと思います。

(中山茂さん Facebook

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今回のお芝居は大変感激しました。言葉の差し替えで伝わり方がガラッと変わってしまう怖さが伝わりました。次回は赤旗スクープ桜を見る会のアレンジなどいかがですか?とても痛快なお芝居になると思いますよ!^_^ (岡民雄さん Facebookにて)

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<ウエブアンケートの感想集>

劇団の皆さんの熱演にいつも圧倒されています。今日もそうでした!「ザ・空気2」に続き、とても内容の濃いお芝居でした。楽しかったです。 私自身も、もっと日頃から気をつけて国の動向を見守っておかないと、とんでもないところへ連れて行かれてしまうのだと苦い気持ちになり、気の引き締まる思いです。 ありがとうございました。

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題材がとても良かったと思います。 空気を読むとは体制に準ずること。我々も常に空気に流されていってることを、怖く感じました。 誰でもが、その怖さを感じながらも、流されていく恐怖。その先は?? 私たちは何をしたらいいのでしょう?

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終わり方がモヤモヤすると感じるのは作品として観ているからでしょうか。ハッピーエンドやバッドエンドを求めて観てしまってるからなんでしょうね。 でも今のこの社会ではそのモヤモヤの元凶となるものが存在しているから、リアルに考えて観てみると、現状はこんなもんでモヤモヤする世の中なんですよねえ。面白い題材だなあと思いました。 役者さんへの感想ですが、たつみさんの喋りには伝える強さを感じるので、話の中身が入ってきやすかったです。 ここは笑いどころなのかしら?そうやんね?っていうところでも笑っていいんか分からん空気がもわもわ漂ってました笑 そんな感じです。 おつかれ様でした🍵

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今森が飛び降りるシーンは悲しく、一人では空気を変えられない弱さ、そしてマスコミが本来の権力の監視機能を果たさないと大変な社会になってしまうことが伝わってきました。だからこそ今一人ひとりが流されないよう監視し、おかしいことはオカシイとはっきり言い、連帯することが大事! 新井さん、立見さん、北さん、ベテラン陣の演技に加えて、平松さんのデビュー、少し台詞は飛んだけど、なかなか味がある演技で良かったですよ。

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観劇は人生で初めてで行く前は緊張していたのに、世界観に引き込まれて終わった後はとても満足感でいっぱいでした。 題材はシリアスで難しくはありましたが、所々にクスリと笑える発言があったり、平松さんと平田さんのエレベーター前のわちゃわちゃも面白かったです。エレベーターは本物そっくりでびっくりしました! 新井さんのしっとりした間の取り方も引き込まれたし、立見さんの迫力感や声の張りも心地よかったです。平松さんと平田さんはとてもチャーミングで、北さんはもう出ているだけで凄く存在感がありました! 平田さんの外ハネヘアも大変良かったです。 コロナやらで大変な時代ですがまた次回楽しみにしております、お疲れ様でした。

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ここ数年のマスメディア界の内幕を主にその推移を、二時間弱にダイジェストにして見せていただいたという感じです。この劇で、自分自身については、「編集権」は社の誰に帰属するものか、という事をしっかり認識できました。 最後の場面での爆音は、何だという設定でしょうか? かなり後で浮かんだ我々の答えは、我が物顔で上空を飛ぶ「軍」のヘリコプター?オスプレイ? コロナ禍を吹き飛ばす熱演で、ご苦労様でした。実現に向けて努力していただいた皆さん、有難うございました。長田に、きちんとしたものの言える劇団があるという事は、とても大事なことだと思います。

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感染症流行の騒ぎの中、最終公演まで無事に終えられました事を、お喜び申し上げます。お疲れ様でした。 自粛期間中は、最小限の食べ物を食べて、息をするだけのヒト科のただの生物として生きてきました。 ヒトは、笑ったり、泣いたり、人と繋がり、力を合わせて「人」となっていくのだと思います。なので、「どろ」や合田さんの活動は、とても大切です。 今回の舞台、役者さんの動きが固いと感じました。 例えば、エレベーターを待つ時、急いでる時には、上向きの矢印を何回も押したり、扉の上の数字を何回も見たりしますよね。そんな日常のあるあるの動作の積み重ねで、そこに居る人物の存在感が出てきます。 セリフで伝えるだけでなく、目も、手も、足も自然な動きが出来れば、芝居に厚みが出てきて、その場の緊迫した空気を感じて観ている者は引き込まれていきます。 スミマセン、辛口の評価で。 毎日、いろんな情報が溢れている現在 、真実なのか、信用できる情報なのか、疑わずにいたいし、伝える側は伝えるべき事は制約なく伝える事ができている世の中であって欲しいです。 もし、そうでないなら、「おかしいのと違いますか?」と気づく人でありたいとも思っています。 27年位、必死で、芝居に興味すら無く生きてきました。ようやく芝居を観に行く余裕ができて、久しぶりに合田さんにも会えて、本当に良かったです。あの頃の事を思い出すと恥ずかしい事ばかりですが… 皆さん、くれぐれも、お身体大切に、ご自愛くださいね。 次を楽しみにしています。

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ザ・空気2も観劇しましたが、今回緊迫感があり引き込まれてしまいました。最後に、「転向」あり「自殺未遂」ありで敗北感にまみれながらの終わり方で、ちょっと残念と思いました。  左派系の大新聞社記者が要人と長年マージャンを一緒にやっていながら、成果があがらないのに、「文春」のように面白ければいいというジャーナリスムが特ダネを取ってしまったのは記憶にあたらしいところです。正統を名乗るジャーナリスムは何をしていたのか。また他のメディアも何をしていたのかと思ってしまいます。そこに紳士協定や馴れ合いがあるんでしょうか。  おかしいと思うことを愚直に伝え続けるということでしか解決策は見当らないのでしょう。その意味で、今回の劇は広く支持を得るところだと思います。  今回感心したのはエレベーターの使い方です。あのスペースで20何階建てのビルを表現することができるとは、演劇鑑賞者の初心者には大いに驚くところです。  長田は昔から好きな街です。そんな長田で硬派の劇を見れて感激です。 これからのご活躍を期待しております。

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実際にありそうで、そうなったら怖いなっていうお話で、狭いスペースの割に出ハケを4箇所にした事でテンポよく話が進んでよかったです。

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空気

こんばんは。

今日観ました。

めちゃよかったです。『空気』シリーズはなぜか見逃していて今回初めて観ました。

QRコード、Googleの空気検索ページになぜか飛びましたため💦こちらに送らせていただきます。

 

ものが言えなくなる距離感のライン、境界はどこからかと思いました。

 

親しみすぎても言いにくいし、遠すぎても。

あらためてものが自由に言える関係とはなにかと思いました。

どんな距離でどんな関係ができれば成立するのだろうかと。

 

ジャーナリストの使命は、一個人が判断をするための材料を提示することだということば響きました。

ある意味どの仕事でも本来はそうあるべき(目的は個人を尊重するため)だなあと。

勝手に何でも都合よく操作するなんて個人をばかにしているしありえない。

 

でも実際はあんな具体的な改変まで実は起こっているなんてあれほどひどい世界とは森友問題以外にはまだまだ知りませんでした。

 

知らせてくれてそれこそ感謝します。

 

空気、今リモートですが、べんりなようで、つながるよき方の空気感が生まれない、きりとられている感があり、対面は今日のように気迫を感じました。

 

ラストは意味深でしたね。去って行ったのに去って行った先はいまもりくん?

 

どろの皆さんの演劇力いつも大好きです。

 

今日もおつかれさまでした🍵😌✨

明日もその世界観で、立ち止まって考えさせてくれてワクワク魅了してくださいね!

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「ザ・空気」

 

このタイトルを聞くだけでワクワクしていました。やはり、あっという間に時間が過ぎました。感想は、劇の内容から離れているような感じになります。すみません。劇をみた直後と、今では感想が変わってきているので不思議です。今、現在の感想を送らせていただきます。

 

 今回は、劇のシナリオと、今までの職場・今の職場と比較・対比しながらみていました。権力側が労働者を少しずつ分断して、団結を少しずつ崩していき、弱くしていく・・・労働者と使用者との構図がありました。しかも、そこには「空気」がありました。

 

今の自分の職場では「空気」ではないですが、権力側(校長)が、職員の意見をあまりきかずに、やりたいこと・やりたくないことを決定していく・・・こんなシーンが多くありました。幸い今の職場では、横のつながりが強く、使用者に対して意見を伝えることができています。しかし、職場が変わればどうなるのか、使用者が変わればどうなるのかという不安があります。

 

自分の活動と置き換えます。例えば、教職員の賃金・労働条件の向上、人権・平和教育等の推進などの活動があります。これらのような、先人がこだわってきた活動、信念をもちおこなってきた活動が、時の流れとともに次世代に継承されないということも多くあると思います。もちろん、変化も必要なのですが。

 

時代とともに風化し、いつしか、人として大切なものを忘れ…出世のために、権力側にすり寄っていく。こんなことは、そこら中にあるのかなとも考えました。

 

今回の劇のおもしろさは、なるほど!あるある!!と感じつつも、自分の内心にも同じようなことはないか考えることでした。私が、〇〇さんの立場だったら、どう考えどのように行動していたのだろうか、と考えると、よりおもしろみが出てきます。

 

「日本のマスコミ」を切りつつ、自分も切られているような感覚。自分自身を問いただすような機会になりました。できれば、信念をもちたいと思いますが、一人だと本当に弱いのかなと感じます。

 

新井さんの部屋を間違えるノックのシーン、笑ってはいけない「空気」がありました。そのことがおもしろくて、笑ってしまいました😄

(40代男性)